仙台市泉区南中山・仙台市宮城野区岩切・オンラインレッスン
音楽と教育の専門家が教える
ピアノ・フルート・リトミックの教室
早坂道子です。
最近、家事のお供に
コロナ巣ごもり用に買ったFire TVというアイテムで
米津玄師さんのPVを流しています。
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私はゆったりしたJーPOPが大好きで、
音楽を聴くといえばJーPOPがほとんどです。
もういっそ、ポップス専門の音楽教室ですって言っちゃおうかな、くらい、ポップスが好きです。
これね。
音大時代は言えなかった…。
音大を卒業してからも言えなかった…。
音楽のプロを目指して勉強していると、
「はあ?ポップス?あんなのは音楽じゃない!」
みたいな空気があるんです。
今は昔よりも柔軟になったのかな。
どうだろう。
実は私は、クラシックは「嫌いじゃない」程度に好きで、
断然ポップスの方が好きです。
なので、クラシックにはあまり詳しくありません。
黙っていてごめんなさい(←誰に謝っているんだ)。
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そもそも私、
音大時代に「あーもう音楽お腹いっぱい」
な感じになっちゃって、
音楽を聴くことすらあまりしなくなっちゃってたんです。
だから、米津玄師さんという人が一世を風靡していることも全く知らなくて、
ようやく知ったのが、
『パプリカ』
でした。
世のママの例に漏れず、
Eテレで知りました。
それから、昨年の紅白歌合戦を見ていたら、
米津玄師さんが楽曲を提供しているアーティストがたくさん出ていたりして、
どの曲も素晴らしくて、
泣くほど素晴らしくて、
一気にファンになったのです。
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彼の音楽は、特にメロディと楽曲構成、オーケストレーションが素晴らしいと思うの。
サビの盛り上がり方が壮大。
アラフォー世代が聴いてもグッとくる叙情性のあるメロディ。
意表をつく楽曲構成。
アレンジの仕方も独特。
歌詞については恋愛の詩がほとんどで、
えーとそういうのはもはやどこかに置き忘れてきてしまったので、
歌詞に共感するということは少ないのだけれど、
でも、言葉の選び方がハイセンスだと思う。
言葉遊びが随所に溢れていたりね。
語感の良い言葉をつなげていたり。
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そして、PVを見て初めて知ったのだけれど、
彼はダンスもできるしギター?ベース?も弾ける。
まあ、私の好みの話は置いておくとしても(これだけ語っておいて今さらw)、
彼のPVは彼の世界観が溢れていて、
もう米津玄師という人そのものが芸術だと私は思うわけです。
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彼はルックスも独特で、
きっと嫌だという人もいると思う。
だけれど、彼の作るものには彼のこだわりが溢れていて、
そこにはきっと妥協はなくて、
表現したいものを表現している。
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小さい頃から音楽を志して、
音大へ進んで、
という道を辿ると、
どうしてもそうやって勉強してくることだけが正しい道だと思ってしまうけれど、
もともと形のない音楽というものに、
正しいも正しくないも、
本当は存在しない。
ただ、自分の思いや感じたことを自由に表現するためには、
音楽をどう使うのかとか、
メロディをどうやってつなぎ合わせるのかとか、
どんなコードをつけたらグッとくるのかとか、
そもそもそれを自分の耳で確認したり、
人に聴いてもらうためには、
「奏でる」ことができないと不可能で。
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今、レッスンに来ている生徒たちが、
どこを目指しているかは人それぞれ。
それに、何かのきっかけでその目指すものが変わることは大いにあり得る。
好きなものを好きだと言い、
それを自分で再現してみたい、
表現してみたいと思うのは人間の自然な感情であって、
それを誰にも阻まれることなく、
できるようになってほしいと思う。
まして、自分で阻むことのないように、と願うのです。
例えば楽譜が読めないから諦める。
楽器をうまく扱えないから諦める。
そういう人が世の中多いのだけれど、
逆に言えば、そこさえクリアできれば、
人生の楽しみ方はもっと増えるのです。
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レッスンを始めたなら、
10年は続けてほしい。
10年レッスンを積めば、
ある程度自由に楽器を扱えるようになります。
「音楽が好き」
「自分で演奏してみたい」
そう感じたなら、
続ける上でいくつかのハードルは必ず出てきて、
それをパスして上手になることはできなくて、
「もうやだな。だってうまくできないし」
と思うことがあっても、
それを手伝うのがレッスンであり、
先生の役目なので、
そこを一緒に乗り越えてほしいと思うのです。
その先に見えるものは絶対にあります。
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音楽を自分で演奏することは、
セルフヒーリングだと思っています。
たくさんの人に、それを体感してほしい。
私も、ようやく、人の目を気にせず、
好きなものを好き、
と言えるようになり、
演奏したい曲を演奏できるようになりました。
自分のために。
そうすることで、凝り固まっていた心がほぐれたり、
感動することが増えたりします。
音楽は喜びです。
たくさんの人に、それを体感してほしいと願っています。