こんにちは。
早坂道子です。
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今日は大人の生徒さんのレッスンでした。
最近ご入会いただいた大人の生徒さんは、ピアノとフルート、どちらのレッスンも受けられています。
すごく前向きなエネルギーを感じる方なんです。
ピアノは今まで習ったことがないとのことでしたが、
吹奏楽のご経験がある方なので、楽譜も抵抗なさそう。
でも、高音楽器だったので、ヘ音記号には慣れていないとのこと。
ふむふむ。
読譜は言葉と同じ、結局は慣れなので、少しずつ積み重ねていけば、気がついたら読めるようになっていた、となるのですが、
最初のうちは、右手と左手の音の読み方が違って、
それぞれの指の使い方も違って、
わ〜頭がパニック!!
ということも多々あります。
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そんな時のオススメ練習法を、今日はご紹介します。
①楽器を弾かずに、まずは楽譜を広げてドレミを読む
まずはドレミが読めないと演奏できません。
楽譜を見ながらピアノを弾くことをいっぺんにやっちゃうと、脳が処理しなければならない作業が膨大になるので、
脳に与える作業を細分化しましょう。
その方が結果的に早く弾けるようになります。
で、話を戻すと、
楽譜を見て、音を読んでいくわけですが、
大人の方の場合は、慣れるまでは「ドレミ…」を音符の上か下に書いちゃっていいと思います。
慣れてきたらなるべく書かないようにしましょう。
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②指番号を決めて、番号をふる
指番号は、決めた方がいいです。
なぜかというと、それで手のフォームが決まるからです。
毎回、弾くたびに使う指が違うと、感覚で処理できません。
手の形が決まって、ポジションが決まれば、それでヒョイと弾けちゃうこともあります。
でも、その「型」が使えないと、
「えーと、この音はこの鍵盤で…あれ?指が足りなくなったぞ。この前はできたのになあ」
みたいなことが起こったりします。
最初はちょっと手間で面倒ですが、絶対こっちの方が、後々楽です。
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③フタ練をしよう
フタ練=ピアノのフタを閉めて、指だけ動かす練習。
テーブルの上とかでもいいですね。
ドレミが読めて、指番号が決まったら、
その指番号の通りに指を動かしてみる。
あ、片手ずつね。
その時、「1、2、3…」みたいに、声に出しながらやると効果倍増です。
この時点でつまずくところは、ピアノを弾いても必ずつまずきます。
だって脳が処理できてないから。
まずはここをクリアしましょう。
それができたら、ドレミで歌いながら指を動かしてみる。
音程がずれていても、棒読みでもOKです。
そして、両手を合わせてみましょう。
ここで「あれ?片手ならうまくできたのに!」が生じます。
そしたら、つまずく箇所はどこなのか、徹底分析しましょう。
見つけたら、そこだけ抜き出して練習します。
脳と筋肉に、その動きを覚えてもらいましょう。
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③そして、ピアノ登場
ここでようやくピアノ登場です。
①②の練習をふまえて、鍵盤に手を置いて、弾いてみましょう。
まずは右手、左手、別々に確認してみましょう。
それから、両手合わせる。
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こんな感じです。
とにかく、脳に与える負担を小さくしてあげる。
ハードルを、低く低く、設定していくのがミソです。
が、
大体の人がこうなります。↓
「この曲を演奏しよう」
↓
楽譜を開いてピアノの前に置き、いきなり音を出してみる
↓
わりと最初の方で混乱
↓
「できないじゃん!!やっぱり私には無理なんだ…」
↓
挫折。
…
…
当たり前です。
楽譜を置いていきなり演奏できたらピアニストになれます。
レッスンいりません。
とにかく課題を細分化すること。
そして脳回路をつなげ、体に命令を正しく出し、体を動かすこと。
この繰り返しです。
これってまさにプログラミングと同じです。
人間はコンピューターよりも優秀ですから、
やり方さえ間違わなければ、できるようになります。
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ただ、文章で説明しても、なかなか伝わりにくいところもあると思います。
機会があったら動画にしようかな。
でもできれば、直接レッスン受けるのが一番いいです。
課題の細分化の仕方とか、指番号の振り方とか、
やっぱり一緒にやった方がわかりやすいし、
「あれ?うまくいかない」
ってことも、1人だとイライラしますが、
誰かと一緒だと、アハハウフフと楽しくできます。
このね、「楽しくやる」ってかなり大事です。
ちなみに、
【仙台みちこミュージック】ではワンレッスンから受けられます。
大人の方はレッスン日は応相談です。
オンラインレッスンも可能です。