仙台市泉区南中山
ピアノ・フルート・リトミックの教室
仙台みちこミュージック
早坂道子です。
最近、息子と、Eテレの『いないいないばあっ!』を見てて思ったこと。
「この番組、リトミック的なのでは…」
ということで、リトミック講師目線的に分析してみました。
『いないいないばあっ!』とは
『いないいないばあっ!』という番組は、0〜2歳の子どもを対象にした教養番組で、
歌や踊り、工作、しつけなどの要素で構成されています。
ゆきちゃん、という大変かわいらしく賢い女の子と、ワンワン、うーたん、というキャラクターによって番組は進行されていきます。
季節の歌があったり、季節の工作があったり、リトミックのレッスン作りにもとても参考になる番組だったりします。
リトミック的に「これ、いいやん!」と思う歌
♪「わーお」
「わーお」は、この番組の柱となる歌。
『おかあさんといっしょ』で言ったら、「ブンバボン」的立ち位置の、大変重要な歌です。
それゆえ、毎日「わーお」のコーナーがあります。
この「わーお」に含まれているリトミック的要素は、
◆即時反応(指示や音に反応して行動を変えること)
◆イメージ活動(生き物や物をイメージし、動物になりきったり、物がそこにあるかのようにして遊ぶこと)
◆ニュアンス(雰囲気の違い)
と言ったところでしょうか。
楽しくダンスを踊りながら、時にダンゴムシになり(イメージ活動)、指でツンツンしたり、おしりを「ドドンパ」と叩いたり(ニュアンス)。
そして突然「しーっ!」と言って動きを止めたり(即時反応)。
この歌、なかなか秀逸。
♪「まねね」
この曲のリトミック的要素は
◆イメージ活動
◆知育
これは、ゆきちゃんと一緒に、動物などのまねをして踊る歌。
大抵、この歌の前に、動物を紹介するコーナーがあって、その映像を見た後に「まねね」があるので、子どもはイメージしやすいと思う。
「この動物はこういう名前で、こんな風に鳴いて、こんな風に動く」という知識と結びつきやすいので、子どもの知育にもつながります。
子どもの知識の引き出しが増えることで、その後のイメージ活動にも積極的に取り組めるようになります。
♪「じゅんばんばん」
これはリトミック的に、というより、
しつけの要素が強いのですが。
乳幼児のリトミックでは、生活習慣やしつけの要素も入っているので、
歌でそういったことを学べるということで言えば、この歌もリトミック的と言えるでしょう。
この歌は、うーたんとうーたんの友達が「じゅんばんばん♪」と歌いながら、遊びの順番(番組内ではバコンの荷台に乗る順番)を友達に譲る、という内容です。
この歌、1歳半の息子にも、けっこう効いた!
1歳半で「待つ」とか「譲る」とかは上手にできなくて当然なんだけど、
「じゅんばんばん♪」と歌って一緒に踊ることで、お友達に順番を譲ることができました。
「順番」を理解したというよりは、歌と踊りに気が逸れた、という感じだと思うけど、結果オーライ。
今は意味が分からなくても、繰り返していくことで、子どもは理解し、覚えます。
この歌はかなり使えます。
おすすめ。
おわりに
私は1歳になるまでテレビは見せないと決めていたし、息子がEテレの番組に興味を示し始めたのも割と最近なので、
Eテレデユーザーとしては日が浅いのですが、
さすがNHK、教育的な目的と効果が明確になされているな(えらそう)と、思いました。
「テレビに子守りをさせているな…」とちょっと罪悪感を感じちゃってるお母さん、その罪悪感、感じなくてもいいものですよ。
時間を決めて番組を選べば、子どもにとっても、親子のコミュニケーションツールとしても、とても有効です。
気が向いたら他の番組も分析してみましょ。